学生エンジニアコミュニティに対するお気持ち
はじめに
Twitterで「就活エージェントがバックについてる学生コミュニティってどうなんだ?(意訳)」みたいな話題が上がっており、学生エンジニアコミュニティについていくつか思うところがあったのでつらつらと書いていきます。かなり雑多な文章なので「はぇ〜そんな考えの人もいるのか」くらいのノリで読んでください。
全体を通して言いたいことは「一括りに学生エンジニアといえどみんな向いてる方向は違うから、自分に合ったコミュニティが見つかると良いよね」という話です。
みんな向いている方向が違う
これは学生云々関係ない話ですが、そもそもお金稼ぎのために技術をやっている人もいれば好きでやっている人もいます。同じように学生にも、就活のために実績を作っている人もいれば、就活とは全く関係ない技術ばっかりを好きでやってる人もいれば、自分が好きでやったことが就活につながれば嬉しいなぁというスタンスの人もいますよね。
向いている方向が違う人たちが相容れないのは当たり前の話なので、棲み分けかなと思っています。
学生エンジニアコミュニティを分類してみよう
じゃあ指向性はどのように分類できるのでしょうか?僕が今まで所属していたコミュニティを例に挙げていくつかに分類してみます。
100%好きでやっている人たち
SGG(すごくなりたいがくせいぐるーぷ)
僕が高校生の時に友達と一緒に立ち上げた、高校生エンジニア中心のコミュニティです。
このコミュニティは高校生が主体で運営しているため、お金稼ぎとか就活とかが介在する余地がありません(まだそのフェーズではないので)。そのため、ほぼほぼ100%好きでやっている人たちが集まっている印象でした。
TOGATTA SERVER
僕が最近立ち上げたコミュニティです。社会人も入れるので厳密には学生コミュニティではないのですが、一応例として挙げておきます。
このコミュニティは加入条件が「アクティブな技術オタク」なので、技術オタクじゃない人はそもそも入れないようになっています。また、ほぼ内輪だけでやっているので好きなことをいくらでも話せます(とはいえある程度外に開いていいないと新しい人が入ってこないので、参加登録すれば毎回のLTは誰でも聞ける形にしていますが)。
少し就活色のあるコミュニティ
Zli
僕が代表をやっていた会津大学の技術系サークルです。
Zliは基本的には技術が好きな人とか興味ある人が集まる形になっているのですが、「就職のために大学に入ってきた人」もたくさんいるので、「就職のために技術を学びたい」人もたくさんいます。そういう意味では、Zliは2つのタイプが入り混じっているコミュニティになります。
また、企業を呼んで合同LT会を開いたりもしています。これは、協賛金をもらって活動資金を得るため、学生の企業に対するアピールの場にするため、企業のことを知るためなどの目的があります。総じて、参加学生の主目的はやはり「就活につなげるため」というところが大きいでしょう。
就活色が色濃いコミュニティ
就活エージェントなどがバックについているタイプのコミュニティですね。 運営側としては採用につなげるのが目的で、入ってくる人も就活に繋げるのが目的なので、必然的に就活職は色濃くなります。
学生エンジニアコミュニティの持続性について
最初は好きでやっている人が集まっていたのにだんだん就活色が出てきてしまったというパターンは割とあるんじゃないかと思います。個人的には、コミュニティの持続性を考えると就活色を出すのが一番手っ取り早いのではと考えているので、まぁ仕方がない側面が大きいのかなと。色々理由はありますが、大きいところで言うと「運営費の問題が解決する」「利害関係者が増えるからちゃんと運営せざるを得なくなり、結果的に持続する」「さらに運営元自体が企業になれば投入できるリソースの量が違うのでさらに持続性が増す」などかなと。
とはいえ企業が絡んでくると色々デメリットもあります。「しがらみが増えて好きなことがやりにくくなる」「就活目的の人ばかり集まってきて元のコミュニティの色がなくなっていく」などですね。
これは完全にトレードオフなので、特に大学のサークルなどのコミュニティは良い距離感で企業と付き合っていくのが重要かなと思っています。
総括して個人的なお気持ち
結局僕は早口技術オタクニチャニチャコミュニティが好きなのであった(終)という話になってしまうのですが、とはいえ僕はZliの代表をやって企業さんと色々イベントをやったりしていたわけです。
Zliがあったから企業とのつながりもたくさん作れたし、インターンに繋がったりしたのでそれはそれでよかったと思っています。これは、「僕は技術が好きだしオタク同士でずっとニチャニチャしていたいけど、現実問題としていつか就活する必要もあるのであった」という話であり、Zliで活動していたことでそこはうまくいったので、次のフェーズとしてオタクニチャニチャコミュニティを作って、就職してからも仕事とは別にオタクだけでずっとニチャニチャしていたいということです。
所属するコミュニティは1つに絞る必要はないですし、フェーズによって必要なコミュニティも変わってくると思います。
みんな自分の指向性に合ったコミュニティを見つけていければとても良いと思いますし、なかったら作れば良いだけなので。
もし指向性のあわない人たちと相容れないのだとしても、それは仕方がないことです。そこは棲み分けだと思いましょう。
僕が言いたいことは大体書けました、それでは。